zozoxのブログ

社会の問題に一石を投じます

我慢の限界だよ労働問題part.3【多重下請】

どうも、zozoxです。

社会に出ておかしいと思うことが多々あります。

その中の一つに多重下請があります。

3次受け、4次受けと構造が重なるほど労働環境や給与は悪化していきます。

中間搾取や労働者の使い捨てなど倫理的にも法律的にも問題を抱えるこの制度について考えていきたいと思います。

 多重下請とは

お客さんから仕事を請け負った元請が、請けた仕事の一部分または大部分を2次請け、3次請け4次請けと仕事を下請けさせていくことを多重下請といいます。

多重下請が見られる業界はいくつかあり、その中でも代表的なのがIT業界・建設業界・運送業界の3つです。

職業安定法労働基準法では中間搾取を禁じています。

付加価値を出さず利益を奪い取るのは社会的に問題があるためです。

程度はありますが、多重下請においては、

上層の企業は利益が大きく下層に行けば行くほど利益は低くなります。

上層は案件の管理を行い、下層はエンジニア・職人・運転手と言うかたちで

作業を行います。

 多重下請の問題

 多重下請の問題として次の3つが考えられます。

1.利益搾取

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出典:

多重下請けで中抜き 楢葉の除染違法派遣事件 | 東日本大震災 | 福島民報

下層の企業に行けば行くほど賃金は低くなります。

なた中層の企業は上層と下層の橋渡しを行い、実際に作業をするのは下層の労働者であるのが一般的です。

2.労働の質の低下

多重下請では上層企業が営業を行い中層企業が現場を管理し下層企業が作業を行うのが一般的です。ですので現場を知らない人間が営業を行い、技術のない人間が現場を管理し、作業員はその尻拭いをされられることが多々発生しています。

3.責任が曖昧


"多重下請け"はびこる原発収束作業員の実態

幾つかの階層で何社もの企業が仕事を行い、また伝言ゲームで上層と下層の連携が上手く行かないため、責任が曖昧になり現場作業員が被害を受ける事案が多々発生します。

 まとめ


〝国の血液〟トラック業界 運転手の過酷な現実

多重下請は労働者や企業、業界だけでなく国民経済に悪影響を与える大きな問題です。

多重下請を禁止する法律制定を切に望みます。