知ってるようで知らない特別会計part.3【外国為替資金特別会計】
どうも、zozoxです。
続いては外国為替資金特別会計について見ていきましょう。
外国為替資金特別会計とは
外国為替資金特別会計とは、政府の行う外国為替等の売買等を円滑にするために外国為替資金を置き、その運営に関する経理を他の会計と区分するために設置された特別会計です。為替相場の急激な変動の際に為替介入するなど、外国為替相場を安定させることを目的としています。
出典:
https://www.mof.go.jp/budget/topics/special_account/fy2014/tokkai2612_09.pdf
歳入・歳出の内訳
下記の図は、平成26年度の外国為替資金特別会計の歳入・歳出です。
出典:
https://www.mof.go.jp/budget/topics/special_account/fy2014/tokkai2612_09.pdf
外国為替資金特別会計は、円売り・外貨買い介入に伴って取得した外貨を資産、円を調達するために発行した政府短期証券を負債とします。また、保有外貨資産の利子収入等を歳入、政府短期証券の利払い等を歳出としています。そして歳入と歳出の差額である毎年度の利益(決算上剰余金)については、一部を外国為替資金に組み入れるとともに、残りを一般会計に繰り入れています。
歳入としては、外国為替の運用収益が2.3兆円あります。
歳出としては、国債整理基金特別会計への繰入として1.2兆円あり、総額で1.6兆円を支出します。
資産と負債の内訳
出典:
https://www.mof.go.jp/budget/topics/special_account/fy2014/tokkai2612_09.pdf
上記の図は、平成24年度の外国為替資金特別会計の資産・負債です。
資産としては、有価証券が99兆円あり、そのほとんどが米国債および米国政府機関債です。
負債としては、為替介入するために発行した政府短期証券が116兆円あります。