イス取りゲーム社会からフルーツバスケット社会への転換【貧困に至る過程】
どうも、zozoxです。
受験や就職活動そして就労を通して、私達が暮らしている社会はイス取りゲームのようだなと深く考えることが多々あります。
私はイス取りゲームがあまり好きではありません。
限られた椅子を巡って互いに押し合い奪い会い、醜い人間模様を想起するからです。初めは大人数で初めて徐々に脱落していき、最後に椅子に座れるのは一人だけ。
今回は椅子取りゲームと貧困を関連付けて考えていきます。
イス取りゲームみたいな社会
私達が暮らしている社会はイス取りゲームのようです。
小学校から還暦を迎えるまでに社会から脱落してしまう人は少なくありません。
常にイス(勝ち組)を意識して神経をすり減らし、イスに座るためには多くの努力と犠牲を必要とします。そしてイスに座れなかった人(貧困)は自己責任とし次の試合をまた始めます。貧困は決して個人の責任ではありません。
必然的に生活困窮者(敗者)を必要とする社会(ゲーム)に問題があるのです。
貧困に至る過程
貧困に至るまでには次の4つの過程を辿ります。
1.教育からの排除
親世代の貧困などが原因で高校もしくは大学や専門学校に進学することを諦める人がいます。教育課程から排除されることで正社員や条件のいい就職が難しくなります。
2.企業からの排除
代表例は非正規社員です。
働いているのに人並みの暮らしを送るのが難しかったり、育児休暇といった福利厚生を受けることができない場合があります。正社員のような昇進やスキルアップが無く、不安定雇用で職を用意に失います。
基本的に非正規社員は企業にとって安価なモノでしかありません。
3.家庭からの排除
親や子供に頼れない人が多くいます。
それだけでなく金銭的な問題から住む家がない人もいます。
ここまでいくと最後は国の福祉に頼るしか方法はありません。
4.公的福祉からの排除
日本では生活困窮者を自己責任もしくは自業自得と捉えているのが一般的ではないでしょうか。童話「アリとキリギリス」のように彼らは努力が立ちなかったのだと。それは大きな間違いです。誰でも貧困に陥る可能性はあります。努力だけでは解決できない問題が多くあるのです。
セーフティネットは保険のようなもの、社会全体でリスク回避をする目的があります。
生活保護や失業手当などがありますが十分な制度とは言えません。
フルーツバスケット社会へ
イス取りゲームの社会では、必然的に多くの脱落者を作り出し、
社会全体を豊かにすることができません。
人々が貧困に陥らないように、まずは貧困の入り口となる教育の支援を充実してほしいです。経済的に困窮していても勉学に励み専門性を高める権利を若者に与えることで社会は繁栄していきます。
競争により少数の人が豊かになる社会ではなく、
共存により多くの人が豊かになる社会を実現するために、
イス取りゲーム社会からフルーツバッケット社会への転換を切に願います。