10年後の日本経済が陥る苦境について part.3 【社会保障費の増大】
どうも、zozoxです。
続いては社会保障費の問題について考えていきましょう。
社会保障費は歳出の3分の1を占めており、国家予算の中で一番多く使われています。
その内訳は年金・医療・介護・失業保険・生活保護・社会福祉であり、
貧困を予防し、貧困者を救い、社会生活を安定させる国家の使命を担っています。
しかし高齢化のため年金・医療・介護の費用は増加の一途を辿っており、
今の制度を継続していくことに限界を迎えているのが実情です。
社会保障の行方
出典:[国の財政] 歳出〜社会保障関係費〜 | 税の学習コーナー|国税庁
上記のグラフにより、社会保障費が増大しており今後も増加していくことが理解できます。
社会保障費が増大している理由としては、高齢化による受益者(老年人口)が増えたことに起因します。一方で少子化により負担者となる労働者(生産年齢人口)が減っているのが日本の実情です。
よって政府は年金制度・医療制度の改革を行っており、
年金受給開始年齢の引き上げや医療負担率の増加を行っています。
それでも社会保障費の増加を止めるのは難しく、歳入面でも国債発行の限界がありますので、日本の社会保障は危機的状況にあると言えます。
制度として危機的状況に陥っており財源が見込めない以上、将来世代が受益できる社会保障サービスの質が低下していくことは明白です。